トマトやモロヘイヤ、オクラなど豪傑が群雄割拠する夏野菜のシーズンとなりました。
並みいる英雄豪傑の中で、ちょっと地味すぎるため、あまり目立っていないツルムラサキと言う野菜があることをご存知でしょうか?
このツルムラサキは、夏のつわもの野菜たちを押しのけるほどの、知る人ぞ知る超健康野菜なのです。
わたくし、農家などしているのですが、直売にツルムラサキを置いておくと、結構売れ残ってしまったりするのです。せっかく貴重な栄養成分を持つ野菜なのに、知らずにスルーしてしまうのは実にもったいないと思うのであります。
そこで、ツルムラサキについて調べて、書き出してみることにしました(*^^*)
ツルムラサキが持つ栄養
夏を乗り切るためのスタミナを補給する栄養をはじめ、アンチエイジングや美容効果、骨・血管の強化など、健康に過ごすために必要な栄養素がたっぷり入っています。そして、その栄養バランスも絶妙なのです。
マグネシウム
ツルムラサキの濃い緑は葉緑素。葉緑素の構成成分にはマグネシウムが不可欠なので、緑の濃さは豊富なマグネシウム食材の目安です。
冬はほうれん草や小松菜など、緑の野菜が充実していますが、夏に旬を迎える緑の野菜は少なくて、とても貴重です。ツルムラサキは、そんな夏に旬をむかえる緑野菜の一つ。
マグネシウムは体内の300種類の酵素の働きをサポートする重要なミネラル。人体に必要不可欠です。
マグネシウムには筋肉の動きの調整、血圧や血糖値の安定、疲労回復のサポート、イライラを抑えると言った働きがあり、不足すると血液が固まりやすくなって血栓ができるリスクが高まり、むくみや高血圧の原因にもなります。
マグネシウムは比較的近年、重要性が理解されてきたミネラル。健康維持の為に意識して摂っていきたいものです。
βカロテン
βカロテンは強い高酸化力があります。体内で発生する活性酸素を除去する働きがあり、アンチエイジングの効果が期待できます。 また、活性酸素を除去することで、がん予防の効果もあるとされます。
葉酸
正常な赤血球の生成をサポートするとともに、認知症予防や、妊娠期の胎児の発育不全のリスクを減らすとされています
カルシウム
丈夫な骨を形成するには、マグネシウムとカルシウムのバランスが大事です。ツルムラサキには両方の栄養素が入っており、さらに、その吸収を高める、ビタミンKも入っています。
ビタミンK
βカロテン、ビタミンÇ、ビタミンKは細胞を若返らせ、老化にストップをかける最強の「アンチエイジングトリオ」です。ツルムラサキには、この栄養素が入っています。
ムチン
血糖値やコレステロールの上昇を抑える働きに加え、タンパク質の吸収を助け、効率よくエネルギーに変える働きで、疲労回復にも良いとされています。
ビタミン群
ビタミンA・C・Eなどの抗酸化ビタミンが豊富に含まれており、肌のシミを無くして艶と潤いを与えるなど、美容効果が期待できます。
ツルムラサキの調理方
ツルムラサキはほうれん草と同様、さっとゆでて、お浸しが美味しいです。
天ぷら、炒め物にも使えますが、一番はお浸しでしょうか。
今回はナムルを作ってみました☆
ツルムラサキはビタミンA、K、E、βカロテン、など脂溶性の栄養素がおおく入っているので、これらの栄養素を効率よく吸収するにはオイルを使ったお料理にするのが良いのです。
材料
ツルムラサキ 1束
塩 適量
薄口醤油 適量
オイル 適量
作り方
ツルムラサキはさっとゆでて水にさらし、熱が取れたら水気を切って適当な大きさにカットします。
塩、薄口醤油、オイルを和えて出来上がりです。
オイルはごま油だと香りで食欲が刺激されておすすめです。ほかにもオリーブオイルやアマニ油など好みのオイルを使ってみると良いと思います。
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