★2019年3月
・パフォーマンス心理学入門―共生と発達のアート/香川 秀太/有元 典文/茂呂 雄二【編】
藤野の地域通貨とビオ市の活動が紹介されました。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784788516243
★2018年12月
・フランス国営放送
8分15秒あたりから約3分です。相模湖ゆい農園さんが紹介されました。
https://youtu.be/g6df50Z9fUY
・植物生活に掲載されました。
https://shokubutsuseikatsu.jp/article/news/p/8046/
★2019年11月
・WEBマガジンモッテイクに掲載されました。
https://motake.jp/magazine/bioichi01/
・ヤフーNEWSに掲載されました。下火から一転、地域通貨の再チャレンジ――住民の社会参加を促すhttps://news.yahoo.co.jp/feature/1152
・ソトコト2018年11月号に掲載されました。
クロワッサン2018年2月号
収穫野菜は販売、地域住民と交流も 相模原・小島さんの畑 /神奈川
毎日新聞
相模原市緑区で野菜を有機栽培する小島信之さん(38)の畑で、同区日連にある障害者の生活介護事業所「ふじのタンポポ」に通う3人が農作業を手伝う農業と福祉の連携が進んでいる。就労機会の少ない障害者にとって、農業との連携で地域住民との触れ合いも生まれており、共生社会づくりへの取り組みとして注目される。【高橋和夫】
小島さんは東京都町田市出身。ITシステム会社を経営していたが、「金稼ぎだけが人生じゃない」と29歳の時に転身して山梨県北杜市で有機栽培農業を始めた。2015年秋、相模原市緑区根小屋で畑1ヘクタールを借りて野菜約40種の無農薬有機栽培に取り組み、今年8月には同区牧野に古民家と畑20アールを借りて移住した。
「ふじのタンポポ」では、精神・知的・身体の障害者40人が事業所運営の「カフェてくてく」や手作りパン屋、リサイクルショップで働いている。同区の藤野地域で暮らすさまざまな特技を持つ人を職員として迎え入れており、事業所にも畑10アールがあることから、小島さんは農業指導の職員も務めている。
小島さんの畑は車いすでも入ることができ、タンポポで働く20代の男性2人と30代の女性1人の3人が、主に収穫や草取りを手伝う。同区日連の土屋拓人さん(41)が運営し、同区牧野の「藤野倶楽部」で毎月第1、第3火曜日に開く産直「ビオ市・野菜市」でも、小島さんと一緒に収穫した野菜が販売され、「カフェてくてく」の自家焙煎(ばいせん)コーヒーを飲むことができるようになった。
ビオ市には藤野地域以外からも有機栽培野菜や総菜、手作りパンなどの店が参加し、多くの人でにぎわう。農作業の手伝いやカフェなどで働く障害者の報酬はわずかだが、働くことと多くの人たちと交流する喜びをつかむようになった。
3人は小島さんと共に、事業所で作るパンの原料となる小麦の作付けも始める予定。土屋さんは「畑仕事を手伝うことが自分たちの雇用を生み、地域を豊かにすることにつながる。人間らしい生き方、コミュニティーの在り方、共生社会づくりの方向性を提示している」と話している。
受賞作が決まる /神奈川
毎日新聞
第45回毎日農業記録賞(毎日新聞社主催)の受賞作が決まり、県内からは、高校部門で県立中央農業高校3年、石川莉凪(りな)さんの「養豚にかける私の夢」が全国トップの中央審査委員長賞に輝いた。また、一般、高校の両部門で優良賞が1人ずつ選ばれた。地区入賞は一般2人、高校1人だった。中央審査委員長賞、優良賞受賞者の喜びの声と、地区入賞者を報告する。
◆一般部門・優良賞
「地産地消で広がるコミュニティーの輪」 相模原の土屋拓人さん(41)
長女の小学校入学に伴い、2009年にメディア制作業をやめて東京都内から移住した。あこがれの田舎暮らしは仕事がなくて苦難続きだったが、さまざまな分野のクリエーターや芸術家と交流し、互いに助け合う田舎の良さを見いだした。
地元の有機栽培農家を支援するファーマーズマーケット「ビオ市/野菜市」を15年に仲間と始めた。月2回ながら回を重ねるごとにお客も増え、調理品や手作りパンなども並び、福祉作業所で働く障害者も店を出した。
イラストレーターらがチラシを作成するなど意外な化学反応も起き、地元スーパーには有機野菜コーナーが設けられた。地産地消を軸にして、交流の輪が広がっている。【高橋和夫】
https://mainichi.jp/articles/20171109/ddl/k14/040/121000c
スーパーで産直 農商連携軸に共生 売上金の85%が生産者に 相模原 /神奈川
国内フェアトレード!
2017年6月7日
毎日新聞朝刊(神奈川)
相模原市緑区日連の食品スーパー「まつば」に、地元農家が有機栽培した野菜を販売する産地直売コーナーが常設されて3カ月余り。売上金の85%が生産者に利益として還元され、産直野菜を買った客がスーパーで他の商品も購入する共存共栄の相乗効果が出て、中山間地での農商連携を軸とした共生社会づくりとして注目される。【高橋和夫】
常設コーナーの設置を仕掛けたのは、緑区牧野のレストラン「百笑の台所」で、朝取り野菜直売の「ビオ市・野菜市」を主宰する土屋拓人さん(40)。ビオ市では津久井地域で多品種少量生産の野菜を有機栽培する新規就農者ら農家約20軒が、野菜や手作り農産加工品を毎月第1、第3火曜日の午前中に対面販売している。
「朝取り有機栽培野菜の常設売り場を」とのビオ市利用客の要望に、「まつば」の山崎和彦社長(65)が協力して今年2月16日、野菜売り場の隣に産直コーナー(縦約1・7メートル、横約2メートル)を設けた。常時、季節の野菜10品目前後を販売する。在庫管理はスーパー近くに住む渡名喜郷子さん(42)らボランティア数人が担当。定時的にコーナーを点検し、在庫状況をメールで生産者に知らせ、不足分が補充される仕組み。
農協や卸売業者などを通じて小売店で販売する一般的な流通では、野菜など農産物の生産者利益は30~60%程度とされる。他の食品スーパーの産直コーナーでも、高くても70~80%という。だが、「まつば」の産直コーナーでは、売上金の85%が生産者に還元されるため、生産者にとって大きな励みになる。
販売価格を自分で決められて、運送料も安いうえ、在庫管理の手間もないことから、スーパー近くの宮本雅久さん(55)らビオ市の参加農家は生産意欲を高めている。
まつばも、産直コーナーを設けた後、わずかながら客足も売上高も増えた。「お客さんには、ほかの商品も買っていただける。地域に根ざした農業を支援しようと、できるだけ利益の還元を図った」と山崎社長は言う。土屋さんは「地域での共生を図る一つの在り方を提示した」と話している。問い合わせは土屋さん
(080・5075・8903)。
https://mainichi.jp/articles/20170607/ddl/k14/020/218000c
Back to the Land
Director | Luis Patron |
---|---|
Location | Japan |
Duration | 28 min. |
Genre | Rural Issue / Environment / Economy |
Air Date (JST) | Monday, October 31, 2016 |
毎日新聞 2016年4月19日 神奈川版
Mainichi Shimbun Newspaper (Kanagawa edition), April 19th, 2016
「ビオ市」食の安全安心求め人気 相模原の農家、消費者と直接関わり営農意欲向上 /神奈川
http://mainichi.jp/articles/20160419/ddl/k14/040/161000c
As people seek food safety, farmers are encouraged as they interact with consumers
新規就農者も、消費者と直接関わり営農意欲向上
相模原市の中山間地で農薬や化学肥料を使わずに野菜の多品種少量生産に取り組む農家が毎月2回、朝取り野菜や手作り加工品を緑区牧野(旧藤野町)で直売する「ビオ(BIO)市・野菜市」が、始まって約4カ月で食の安全・安心を求める消費者の人気を集めてすっかり定着した。出店する農家10軒のうち5軒が20代後半から40代前半で、この5年間に新規就農した人たち。市の開催を機に、一段と営農意欲を高めている。【高橋和夫】
ビオ市の仕掛け人は緑区日連に住み、インターネットのウェブ制作やイベント企画を手掛ける土屋拓人さん(39)。2014年から自宅前で知り合いの農家が作る野菜を販売したところ評判が良く、「おいしい野菜を作る農家と消費者を直接結び付けるイベントにしたら面白いのでは」と思いつき、旧津久井郡で無農薬、無化学肥料で野菜栽培する仲間たちに呼びかけた。
市を初めて開いたのは昨年12月。今年2月からは毎月第1、第3火曜日の午前8〜11時、農園レストラン「百笑の台所」などを営む藤野倶楽部(くらぶ)で定期市を設けた。今月5日の市には、出店者がネギやワサビナなど朝取りした旬の野菜や果物、米こうじなどの手作り加工品を持ち寄った。
お客は地元の人たちがほとんどだが、土屋さんが制作したビオ市のホームページ(http://localinfo.sakura.ne.jp/vegetable/)を見て、東京から購入に訪れる人も。出店者からさまざまな調理法を聞くことができ、価格もお値打ちとあってだいたい売り切れになる。
出店する真鍋豪さん(43)は、山間地の緑区青根で新規就農して3年目に入った。「既存の直売所では無農薬、無化学肥料で育てた野菜が、低価格競争になりがちな商品に埋もれて悩んでいた。こだわりに価値を認めてくれるお客さんに接することができて充足感を覚えている。新規就農者として、なかなか交流が持てなかった地域の人たちとつながりを持てる貴重な場として魅力がある」と市の発展に希望を託した。
市の情報発信や新企画、諸経費などは売り上げの一部でまかなう仕組み。土屋さんは「お客さんのほとんどはリピーターで、『開催日数を増やして』という要望もある。農家にとって消費者の生の声を聞くことができる情報交換の場にもなっている」と話している。
タウンニュース さがみはら緑区版 掲載号:2016年5月5日号
Town News (Sagamihara-shi, Midori-ku edition) May 5th, 2016
ビオ市 津久井の朝採り野菜集合
http://www.townnews.co.jp/0303/2016/05/05/330677.html
Vegetables picked in Tsukui in the morning are sold at a Farmer’s Market
藤野地域で朝採りされた旬な野菜や地場産の食材を使用した農産加工品などを販売する「ビオ市/野菜市」が昨年末から、第1、3火曜日の早朝に、体験農園や農園レストランを営む「藤野倶楽部」(牧野4611の1)の敷地内で開催されている。開催から5カ月余り、「新鮮な野菜が安価で手に入り、朝市でしか手に入らない漬物や地元の特産品などが購入できるので嬉しい」と地元住民からの評判も上々だ。
このビオ市を企画したのは市の代表も務める日連在住の土屋拓人さん。3年程前に自宅前で、仲間の農家数人で採れたての野菜を販売したところ評判が良く、「参加農家を増やし、定期的に開催したらもっと客を呼べるのでは」と仲間数人で開催に向けた調査を開始。「藤野には芸術イベントを中心に催し物が多く、市が成功する土壌はある。比較的高齢者が多いので、朝市を開催したら多くの人が集まるのでは」との情報を得て、朝市を開催することを決定。市の名前もフランス語で有機農産物や有機加工食品などを意味する「ビオ」に馴染み、ビオ市とすることにした。
開催にあたっては、土屋さんと交流のあった地元の芸術家も協力。旧津久井4町で無農薬栽培にこだわり新規就農した農業者10人余りにも声掛けをして参加をうながし、計約30人余りの地元農家が参加している。
第1・3火曜日午前8時〜11時に開催
その日の朝に収穫した野菜を販売する市は、「ビオ市でしか手に入らないものがある」「値段もお手頃で、活気があり楽しい」など想像以上に好評だった。2月からは毎月2回に開催を増やして実施。今では野菜ばかりではなく、地場産食材を使った漬物、米麹、独自のハーブ、山野草など特色ある農産加工品や軽食なども販売し、毎回100人前後の客が来場する。販売する農家は食育に関心の高い農家も多く、旬の美味しい野菜の食べ方など、和やかな会話が良く見られているという。土屋さんは「野菜を生産した農家の人たちと直に話すことにより、その人の人柄などがわかり、来場者の方々も安心や親しみが湧いているみたいです。芸術が盛んな藤野ですが、このビオ市が、地域を代表するイベントになってくれれば」と話す。
ビオ市を支援する市農政課は「この取り組みは、市が進める新規就農者支援と、地産地消や農業者の販路拡大に一致します。今後も出来る限りの支援をしていきたい」と期待している。 市に関する問い合わせは、ビオ/野菜市事務局・代表の土屋さん【携帯電話】080・5075・8903へ。
朝日新聞 2016年5月10日 神奈川版
Asahi Shimbun (Kanagawa edition) May 10th, 2016