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おーぬき農場 大貫 猛之さん

おーぬき農場

ビオ市に出店している大貫さんの売り場では、
いつもお客さんが長時間立ち話をしている光景が見られます。
現在、愛川町三増(みませ)地区で1町歩の畑を管理している大貫さんに野菜や畑の暮らしについて熱く語っていただきました。

●自然栽培の野菜を育てることになったきっかけはなんですか?

馬と共に生きるお百姓生活をしたかった

牧場の業界にいて、北海道で競走馬、山梨では観光牧場で乗馬レッスン馬車のドライバーなど26歳まで馬に関わっていました。
何より馬が大好きなんです。
動物とともに生活したい。
馬と共に生きる馬耕文化、馬文化、お百姓生活を残したい。
馬の世界で生きてきたので、馬小屋をやりながら
自分らしく農家として生活する中に遊びに来てもらえるような空間を作りたいと思ったのがきっかけです。
それならば、昔のお百姓になりたい。
神奈川の農業学校で一年間学んで、農家になりました。
昔は肥料を与えずに作物を育てていたから、自然農の肥料を使わない農法を手がけたのです。
自分が美味しい野菜を食べたいということもあり、料理も好きなので、
家族が毎日安心できる野菜が食べられるようにと育てています。

●畑ではどんな風に野菜を育てていますか?

種以外のものを畑に入れず、自家採種しています

自然農法で野菜を育てています。肥料農薬を使わず自家採種できるものは出来る限り種取りをしています。
また、種以外のものは基本的に畑に入れません。
畑の草とか畑にあるもので完結しています。
自然農法、自然栽培には色々定義があるのですが自分の畑では、雑草を敵とせず刈敷したり抜いて敷きつめたり一部は虫の住処にするために残したり、うまく調節管理して草と共存させています。
野菜の通路、ベッドに敷き草をしきつめておくと、そこに集まった畑の中の色々な菌類や虫たちが勝手に有機物をこなしてくれるのです。
草を畑の一角に積んでおくとそこが虫や菌類、小動物の住処になり草の間や下の方に肥沃な土が堆積していきます。その出来た土を苗作りに使います。
野菜の苗の初期生育スタートダッシュに最適な土なんです。
その土は言うなれば腐葉土。
カブトムシのにおい。
草をうまく利用して共存するのがこだわりです。
F1はやらない。農薬、肥料、土壌消毒しない。
美味しい、いいものだけを選びます。
例えばじゃがいもなら、昔からの在来の品種、男爵やメークイン。
きたあかりは男爵の選抜種で優等生だけど、のっぺりした味です。
男爵の方が味が濃くて美味しいからです。

●大貫さんの野菜は野菜らしい味がしますね?

僕はただ種をまいて管理をして待っているだけです

人参は人参らしいいい香りがしますし、苦味のある野菜もいい苦さで野菜本来の味がします。
パセリはパセリくさいのではなく、パセリのいい香りがする。野菜本来の敬遠される部分も風味として味わってもらえるのが特徴だと思います。
全般にえぐみがなく、里芋も下ゆでがいらないし、ほうれん草もサラダホウレンソウではないけれどシュウ酸が少なくて美味しいですよ。自然農法の野菜は日持ちがよく、火の通りがいい。煮込んでも煮崩れなくて、人参なら人参の形がそのまま残ります。
ズッキーニをカレーに入れてクタクタにしても形が残って、しかもカレーの風味に負けないズッキーニの濃い味がします。
僕は種をまいて管理するだけで何もしません。
ただ、待っているだけです。
勝手に種が栄養を吸って野菜ができるように導くだけ。
そういう意味での自然農をしています。
自然の中に種をまいて、自然の力を最大限に生かす自然農法。
いろいろな自然農法があるけれど、自然に助けてもらって待つ、という自然農法です。

●ビオ市の魅力はなんですか?

いろいろな人とめぐり合えるきっかけとなる場所です

最初売り先の開拓をや営業活動を普通のスーパーにして、苦労しました。
慣行野菜よりも価格が高めなので、卸をするのが難しいのです。
ビオ市は直接こだわりを聞いてもらえるので、
こういう感じの野菜が好きとか直接反応がもらえます。
ビオ市にはこだわりを持っているお客さんがきてくれるから、
自分の野菜の良さをわかってもらえるのが嬉しいですね。
買い物にくる人が、自分の野菜を確かめてくれるし、お客さんと距離が近い。
いろんな出店者もいて、人と人とのつながりがあり、いろいろな人とめぐり合えるのが魅力です。
きっかけとなる場所、ですね。
毎回野菜を売っていて楽しいです。
直に美味しいと言ってもらって、毎回来てくれるお客さんが良かったと言ってくれるのがやりがいとなります。

●これからの夢はなんですか?

馬と共に暮らし、馬耕を実践したい

早く馬小屋を建てて、馬と共に生活したいです。
半身は人馬一体。
最近は農業に追われていますが、寝ても覚めても馬。馬の夢ばかり見ています。馬の仕事をやめた時は、ぽっかりと心に穴が空いたようでした。
朝起きて歯磨きをしてご飯を食べるのと一緒で、畑の様子を見て、馬の世話をするのが当たり前の生活をしていました。
野菜を育てるのも仕事とは思っていなくて、
生きることそのもの、人生そのもの。
自分自身が生きている証が農業です。
野菜を売るのが仕事で、畑の世話は暮らしの一部です。
馬小屋を建てて、畑を耕して、昔ながらの馬耕を実践できたらと思っています。

取材時にも次々とお客さんから声がかかっていました。

「キクイモ は英語でエルサレムアーティチョークって言うんですよ。
フランス語ではトピナンブール。大戦中にジャガイモの代わりに使われていたもので、リゾットの上に素揚げをのせたりして使われてます。フランスのキクイモは長細くて赤ぽい縞模様で癖の少ない感じ、日本のキクイモの方が風味が強くきんぴらや唐揚げなどにすると美味しいです。」

次々に質問されては真摯に野菜のことを話す大貫さんは、

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