目黒秀人さん(18歳、アグリスマイル合同会社代表)は、ビオ市で余った野菜の買い取り事業を開始した。
目黒君はビオ市出店農家、ダントツの若手でありながら、独自の販路を持ち、マーケティングの知識を豊富に持つ。行動力もあり、前年度は1年をかけて、各地を営業して回り、販路拡大に努めたと言う。
今回の買い取り事業は、そんな才能を活かし、ビオ市での余剰野菜の行先を少しでも増やしたい、と言う願いから開始に踏み出した。
これまで、ビオ市で売れ残った野菜は、各農家が持ち帰る、または近くにあるスーパーまつばに直行するのが常であった。今後は目黒君がその場で全量、もしくは一部を買い取り、と言う販路も、出店農家は選べるようになる。
ズッキーニ祭りの後 沢山のズッキーニを引き取る
もともと、最盛期の為にズッキーニが過剰に出荷されることが予想され、ズッキーニ祭りを開催することになった第61回ビオ市。祭りの後は、予想通り、たくさんのズッキーニが売れ残ることになった。
ズッキーニは名前こそ知られているものの、調理法などが分からないと言う理由で、未だに売りにくい野菜と言う印象がある。毎年、ズッキーニの栽培をしている筆者も、ズッキーニの最盛期には、売れずに余ったズッキーニの行き先に困っている。
「ズッキーニの売れ筋には地域差があり、売れる場所にもっていけば、たちまち売れてしまいますよ」
と、目黒君はニコニコしながら語る。
自分の足で営業に回り、現地の売れ筋を肌感覚でつかんでいるから出てくる言葉だろう。
この日、大量に余ったズッキーニを一手に引き受けて、目黒君はビオ市を後にした。
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